男性は、西洋的性別二元論における性別の一つです。通常、マスキュリニティと結び付けられます。シス男性のほか、トランス男性、ジェンダークィアな男性、ノンバイナリーな男性などが含まれます。
出生時に男性を割り当てられた人(AMAB)は、ジェンダー・アイデンティティが男性であるという規範がありますが、すべての男性がAMABであるわけではなく、また、すべてのAMABが男性であるというわけではありません。また、すべての男性がマスキュリンなジェンダー表現をするわけでもありません。
「男性の定義」[]
「男性」を定義するのには、「女性」の定義と共通して、困難が伴います(女性の項目を参照のこと)。本稿では、その問題を意識した上で、2通りの「定義」/「説明」を紹介します。
「Sは男性ジェンダー・アイデンティティを備える iffdef Sの内的な『地図』が、階級としての男性に属する人向けに、この文脈において階級としての女性に特有の社会的・物質的現実を切り抜ける際の指針となる形で形成されたものである」(Jenkins, 2016[1]に基づく)
「
i) ある時点tのある社会sについて、ある集団Gs, t(α)は、社会的意味を持つ集団である。ただし、社会的意味を持つとは、その集団に属していると認識されることが、その時点のその社会において、一般に何らかの規範や権利、地位と結びつくということである。
ii) (i)は、次のことを示唆する:Gs, t(α)以外にも、Gs, t(β)やGs, t(γ) …など、複数のその他の集団が持続的に存在し、かつこれらはなんらかの体系の中で相似性と差異があると受容されている。このとき、その体系をιと名づける。
iii) 次のとき、主体SはGs, t(α)に属していると言う: Sはs, t(α)に属するとされるその他の人の全体が持つとされる規範、行動、役割、認識などの特徴に、その一部または大部分を拒絶していたとしても、近似性があるという自己像を持続的かつ繰り返し了承ないしは志向している。
iv) 主体SがGs,t(α)に属してるとき、「Sのιに関するアイデンティティはGs, t(α)である」と表現する。
v) われわれの今の社会において、ιの一つに「性別」と呼ばれるものがある。
vi) 主体Sが体系「性別」を構成する集団の一つであるGs, t(「男性」)に属するとき、『Sのジェンダー・アイデンティティは男性である』と表現する。」(anarchist_neko, 2022[2]に基づく)
- ↑ Jenkins, Katharine. (2016). Amelioration and Inclusion: Gender Identity and the Concept of Woman, Ethics, 126(2), pp.394–421. DOI:10.1086/683535.
- ↑ anarchist_neko. (2022, Sep 19). 「女性」の「定義」. Retrieved from https://anarchistneko.wordpress.com/2022/09/19/woman_definition/