Aセクシュアル

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Aセクシュアル
AVEN (2010).
基本情報
英語	Asexual
別名	アセクシュアル,アセクシャル,Aセク,Ace
分類	性的指向
上位概念	Aセクシュアル・スペクトラム
大切な日付
Ace week（10月最終週）
詳細
ジェンダー	問わず
対象	なし
関連
関連する恋愛指向	Aロマンティック
比較	Aジェンダー

Aセクシュアル(Asexual、Ace)とは、性的慕情を経験しないまたは性的な関係を望まない人、またはそのような性的指向のあり方、性的アイデンティティを表します。Aセクシュアルの人は性的な慕情を経験しないか、しても希薄です。これは、しかし、他の種類の慕情を経験しないことを意味しません。また、必ずしも性行為をしないとは限りません。AセクシュアルはAセクシュアル・スペクトラムに属します。また、Aロマンティックと併せてAro/Aceと表記されることもあります。

コミュニティ

Aセクシュアルの個人は、100人に一人程度であると考えられています。Aセクシュアルのコミュニティは、その近似性から、Aロマンティックのコミュニティとともに発展してきました。また、AロマンティックかつAセクシュアルの個人はAroAceやAro/Aceなどと表記されます。

Ace Week

Ace Weekは、以前は「Aセクシュアル啓発週間」と呼ばれていました。これはSara Beth Brooksが2010に、AVENの創設者David Jayとともに始めました。10月の最終週に祝われ、Aセクシュアルに関する教育的な資料の共有やコミュニティのイベントの開催、Aセクシュアルの経験の語り合いなどが行われます。

第一回目のAce Weekは、ブログやSNSを中心に祝われました。Aセクシュアリティの啓発のため、Aセクシュアルの個人による一分間の"LGBTコミュニティへ（Dear LGBT Community）" と題されたビデオレターが、Facebook、Twitter、YouTubeなどで共有されました。

2011年のAce Weekでは、Sara Bethが20人規模の運営委員会を設置し、6ヶ月かけてのプロジェクトを企画しました。この年はLGBTQ+コミュニティのみでなく、マスメディアや教育機関、医療関係者、セックスポジティブなコミュニティにも働きかけられました。

Ace Weekから始まった伝統の一つとしては、Fandom Challengeがあります。これは2014年に初めて行われた、Ace Weekの各日にAセクシュアルのキャラクターに関してSNS上での会話を促進させるものです。

フラッグ

AセクシュアルのフラッグはAsexual Visibility and Education Network (AVEN)にて2010年に選ばれました. 四色の横縞からなり、上から順に、黒、グレー、白、紫です。各色には、それぞれ、次のような意味があります

• 黒： Aセクシュアル
• グレー：デミセクシュアルとグレーセクシュアル
• 白：Alloセクシュアル。これは、Alloセクシュアルのパートナーやアライを表します。
• 紫： コミュニティ

差別と偏見

無情

Aセクシュアルの個人は、「人間的」な感情をおぼえない、機械的・動物的な人であるとみなされてしまうことがあります。

排除

LGBTQ＋コミュニティから、場合によっては「運動のために」と積極的に、排除されてしまうことがあります

誤解

Aセクシュアルの個人は、性に関する嫌悪や恐怖を、かならずしもいだいているわけではありません。よくある誤解として、性的なトラウマの後、Aセクシュアルに「なる」というものがあります。

また、ホルモン欠乏症がAセクシュアルを引き起こす、という誤解もありますが、これには医学的証拠はありません。

性暴力

多くのAセクシュアルが矯正的な性暴力を経験しています。2015年の調査によれば、8,000人のAセクシュアルのうち、43.5%近くが性暴力の被害に遭っています。これらは、Aセクシュアリティが「矯正」できるものであると信じ込んでいる人によって引き起こされています。また、二次加害にあうことも少なくありません

また、Aセクシュアリティを疑われることを怖れ、カムアウトできない当事者も多くいます。